プライバシーマークのデザインに隠された意味って…?

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今回はプライバシーマークの「そもそも」的なお話です。

プライバシーマーク

取引先との名刺交換の時、営業訪問前に訪問先のホームページを見るとき、会社パンフレットを見るとき、会社のオフィスに入室する前に…。
こういった時に「プライバシーマーク」を目にしたことはないでしょうか。
2016年7月時点では、約15,000の企業・団体がプライバシーマークを取得しています。

そして、個人情報保護法やマイナンバー制度の開始で、今後ますますプライバシーマークが注目されるようになっていくと言われています。
さて、このプライバシーマークですが、実はデザインにはある秘密が隠されていたのです。

デザインに隠された意味とは…

手元にプライバシーマークが記載されたものはありますか?ない場合は、頭の中で思い浮かべてくださいね。(権利の関係上、ブログ上に掲載することができません…)

プライバシーマークといえば、まずはやはり真ん中に一番大きく書かれているPの文字が気になりますよね。ということで、Pの文字についてのご説明を最初におこない、そのあと他の構成要素のご説明をしましょう。

Personal Informationの「P」と「i」、そして「楕円」

「個人情報」という日本語を英語に置き換えてみてください。「個人情報」は、英語で「Personal Information」ですよね。ここで、頭文字に注目してください。

「Personal」の頭文字は「P」つまり、プライバシーマークの「P」は、この「Personal」からきているのです。また、「Praivacy(プライバシー)」や「Protect(保護)」の意味も担っています。

そして、プライバシーマークを構成するもう一つの要素である「i」ですが、これは「Personal Information」の「Information」の頭文字である「I」を小文字にして、人に見立ててあります。

ちなみに、「i」も「Information(情報)」以外に「Individual(個人)」の意味を担っています。
上記で説明した「P」と「i」以外にも、プライバシーマークを構成する要素はありますよね。

そう、楕円です。
「P」と「i」が楕円で囲まれています。これは、楕円で囲むことによって、「P」と「i」つまり個人情報を漏えいさせたりしないように「保護」しているということを意味しています。

楕円にしている意味もあります。

完全な円だとどこかきっちりしなければならないという印象を抱くかもしれません。ですので、楕円にすることで、プライバシーを保護している安心感や調和をイメージさせ、「やわらか」な印象を抱くようにしています。また、楕円は縛られない自由さ、親しみやすさも表現しています。

結局のところ、このマークは、「個人情報を自由に使いたいときに使っています。でも、個人情報を漏えいさせたりしないようにしっかりと対策をおこなって、適切に保護していますよ」ということをあらわしているのです。

プライバシーマークを見かけることは多いものの、取得社数はまだまだ多くない

今回のブログは、ある意味ウンチク的なお話になってしまいました。
こういった雑学的なことでも、知っておいて損はないかと思います。

前述したように、2016年7月時点で15,000の団体がプライバシーマークを取得しています。
ただし、日本全国には約250万の会社・団体が存在しているため、プライバシーマークを取得している企業の割合は、まだほんのわずかです。目に見えて個人情報を保護していることが証明できるプライバシーマークは、取得することで、必ず企業・団体としての価値を上げてくれます。

もちろん形だけ取得するのではなく、企業・団体に即した体制を構築することが重要です。

認証取得を目指すPマーク
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